女性にとって必需品の化粧品はどのように製造されるか知っていますか?
化粧品は徹底した衛生管理と高度な技術が必要です。
このページでは化粧品の製造工程についてご紹介します。
いつも使っている化粧品がどのように作られているのか見ていきましょう。
化粧品製造の仕組み
原料の管理・計算
化粧品は色々な原料から作られています。
原料はメーカーによって異なりますが、どのメーカーでも管理はしっかりと行われています。
良質な化粧品を作るには、良質な原料が必要です。
古くなった原料を使わないようにメーカーごとに保管期限を設けています。
原材料はきっちりと0.01gまで計算されています。
計量がわずかでも違ってしまうと規格通りの化粧品はできません。
原材料は固体、液体などがあるため、機械任せにせず人の目を使って計量するメーカーもあるほどです。
仕込み工程
原料を計測したら仕込み工程に入ります。
原料を混ぜたら終わりではなく、原料を混合、かく拌する機械を使います。
この機械により、粒子を均一に加工し化粧品となるのです。
検査
化粧品ができあがったら検査を行います。
できあがった化粧品をバルクといい、1個1個細かくチェック。
基準に達しているのかチェックされ、問題がなければ製品として販売されます。
製品の充てん・包装
できあがった化粧品を容器に充てんし、製品となります。
専用の充てん機で容器に入れますが、ここでも人の目によりチェックされ包装していきます。
包装後は、出荷検査して発送という流れになっています。
販売までの流れ
化粧品の販売はお店に卸して販売する方法やインターネットを使ったネット通販などの方法があります。
かつては訪問・店舗販売が主流でしたが、インターネット上にある口コミ情報から化粧品を購入するという流れが増えています。
化粧品は医薬品と違って販売だけあれば、許認可手続きは不要です。
しかし、化粧品を製造販売や輸入品を販売する場合、「化粧品製造業」「化粧品製造販売業」の許可が必要となります。
大手企業は研究開発から販売まで一貫して行い、中小企業だと研究開発やブランディングといった得意分野を分業するのが特徴です。
近年では医薬品や化学メーカーが自社開発した化学成分を化粧品に応用して、新商品を販売するケースなど新規参入が増えています。
化粧品製造の仕組みから販売までの流れについて紹介しました。
メーカーによって異なりますが、大まかな流れはほぼ同じ。
人の肌に触れるものですから、細かなチェックや高度な技術が必要です。
製造工程を知ることで、化粧をする際の気持ちも違ってくるのではないでしょうか。