伸びる業種・業態
これから就職や転職をすることを考えるなら、
やはりその業種が将来的に伸びる可能性があるかどうかが気になります。
仕事として勤務をするなら、やはり長くその企業に勤めたいと思うところですから、
企業の見極めも自然と厳しくなってしまいます。
成長企業の見極め方というのは、
プロの企業コンサルタントさんが書籍としてまとめる本が何冊も出されているほど
多面的な意見があるものですが、
根となる部分に注目をしてみれば比較的判断は難しくはないようです。
例えば、企業における「3年説」というものがあり、
これはその企業のメイン事業となっていることが3年間世の中のトレンドとして維持されることができたら
それの企業はそのあとも長く伸びていくことができるということを示しています。
IT系ベンチャー企業
よくあるのがIT系ベンチャー企業で、
前年度は数千万円の売上であったのに次年度に
大ヒットを飛ばして一気に数十億円もの売上になるような場合です。
ネットゲーム系の企業などはソフトやアプリケーションが一発あたれば
それで大逆転という世界になっているので、
前年度比1000%増というような財務諸表もそれほど珍しい現象ではありません。
ですが、そうして一気に売上を伸ばした企業が次年度以降も数十億円の
売上を維持していくことができるかというと、実際には翌年度、
翌々年度にはあっという間にもとの売上規模に逆戻りということもまたよくあります。
これは、その企業の業態がソフトウエア販売ということのみで成り立っていたために、
別のヒットソフトが登場するとあっという間に追いぬかれてしまうということになってしまったためです。
継続して売上を伸ばすためには、
一発の大当たりよりも継続的に売上を出すことができるような
体質を組織として作っていく必要があります。
また世情を受けて需要が高まっている業種もあります。
特に最近目立つのが待機児童問題を解消するべく保育士の求人需要が伸びています。
都市部だけでなく地方においてもこの問題を解消するべく
保育園や幼稚園の増設に伴って保育士の需要が増えています。
しかし、保育士を取り巻く雇用環境の改善等の問題もあり
資格を持っていながらも保育士以外の仕事についている方も多く、
根底からの改善を図っていく必要があります。
これから転職などを考えられる方はこういった
世情をかんがみた業種選定というのも有効と考えます。
そこで、これから伸びる企業の見極めには、
一発ヒットを出すことができる企業であるかどうかよりも、
継続して利益が出すことを望める企業であるかに注目していきます。
また例え急激に売上が伸びている企業でも、
法的な規制が追いついて厳しい罰則が出来た途端に売上が半減するということもよくあります。
例えば激安ヘアサロンや、ネット上での薬品販売などですが、
法律による規制がないうちは競合する企業がないのでどんどん伸びますが、
法律によって営業のメイン部分に規制ができてしまうとそこから先の売上を維持することができなくなってしまいます。
難しいですが、世の中全体を見まわり、大きな波となるトレンドを見つけていきましょう。